漢語史における指示詞と人称詞

漢語史_表紙小
■書名:漢語史における指示詞と人称詞
■著者:西山猛

■ISBN 4-87220-175-8
■体裁 A5判/並製・カバー付
■本体価格 3800円

漢語史における指示詞と人称詞の問題について論じた。
まず古代漢語の指示詞が三分指示であったということが新しい知見である。
また人称詞や「呼称」という、より広い概念についても新しい知見を提案する。

【目次】
序章 古代漢語の指示詞と人称詞
 0.1 漢語の指示詞と人称代名詞 
 0.2 漢語における指示詞と人称代名詞
第1章  漢語史の時期区分と言語資料の選定
 1.1 漢語史における時期区分の再設定
 1.2 古代漢語研究における言語資料選別の基準
第2章 古代漢語の指示詞
 2.1 対照研究の観点から見た古代漢語指示詞研究略史
 2.2 上古漢語における指示詞の認識構造
 2.3 古代漢語「是」字における繋詞としての成立と指示詞としての変遷
 2.4 『孟子』近称指示詞の限定語としての語用の特殊性
 2.5 古代漢語における場所を表す疑問代名詞の歴史的変遷
 2.6 上古漢語における指示詞「彼」の他称詞としての用法
第3章 古代漢語の人称詞
 3.1 古代漢語における人称代名詞の概要
 3.2 上古漢語における代名詞「其」の特殊用法
 3.3 上古漢語における第一人称代名詞「予」の用いられる条件
 3.4 『楚辭』第一人称代名詞の用法から見た上古漢語の方言間による違い
 3.5 『遊仙窟』における主人公の呼称
第4章 近世漢語における指示詞と人称詞の展開
 4.1 白話文の成立における言語資料選別の基準
 4.2 早期白話における場所を表す疑問代名詞の歴史的変遷
 4.3 敦煌変文における近称指示詞の諸相
 4.4 『大唐三蔵取経詩話』における主人公の呼称
第5章 結論と今後の展望


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